2016年 05月 20日
【火t水闇:レッドゾーン】
日差しが強くなってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
前回から間隔が開いてしまいましたが、わたあめです。ご無沙汰です。
前回初めてデッキタイプを解説する記事を執筆して、早速ながら
「あのカード採用しなかった理由書けばよかったな」
「文章も荒削りだったな」
「イメン対面書いてねぇし全体的に半端な完成度だったな」
と、反省点が出るわ出るわ。
書きたい事は全部詰め込むべきなのでしょうか。
兎にも角にも、「ちょっと格式高いDMvaultのデッキ公開」の域を抜け出すのも目標に、気ままに書いていきます。
では、今回は【火t水闇:レッドゾーン】について書いていきますよ。そろそろ『ハムカツ団とドギラゴン剣』も発売され、DMGP2ndも開催されるとの事なので、節目として置いておきましょう。
今回は少々ボリューミーなので、お時間があるときにゆっくり読んでいただければ幸いです。
まずはレシピから。
『レッドゾーン&ドキンダムアグロ』
1x 禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX
4x 轟く侵略 レッドゾーン
3x 熱き侵略 レッドゾーンZ
3x 禁断の轟速 レッドゾーンX
4x 超音速 ターボ3
4x 一撃奪取 トップギア
4x 轟速 ザ・レッド
4x 轟速 ザ・ゼット
4x 轟速 ザ・マッハ
3x 単騎連射 マグナム
4x 終末の時計 ザ・クロック
2x 革命の鉄拳
マジック:ザ・ギャザリングの用語を流用するなら、所謂「アグロ」に該当するデッキタイプです。スピードアタッカーを持つソニック・コマンドで攻撃→侵略の流れにより、早い段階から切り札級のクリーチャーで相手のシールドを消し飛ばし、凌がれた場合でも《ドキンダムX》により、直接攻撃を狙う事が可能です。
「切り札級クリーチャーを高速かつ連続で展開する事により、一気にゲームの主導権を掴める」のが強みのデッキタイプとなっています。
マナゾーンにタップして置かれる多色カードによるコンセプトの阻害が懸念される【火闇型】や、構築を非進化や高パワー獣偏重にする必要がある【革命0トリガー型】と比較した場合、この火t水闇型が全体的に最も安定した挙動で、総合的な勝率も高いのではないかと考えられるでしょう。
続いて、採用カードについて詳細に。
1x 《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》

自分の火のコマンドを計6体BZに出すことで禁断解放し、相手クリーチャーをすべて封印しつつパワー99999のTBクリーチャーが登場します。
除去された時点でゲームに負けるのは決して無視できないデメリットですが、攻撃にあたって邪魔なブロッカーやシステムクリーチャー、さらに《革命の鉄拳》《ボルシャック・ドギラゴン》を無視しながら直接攻撃を叩き込める、強力なフィニッシャーです。
4x 《轟く侵略 レッドゾーン》
3x 《熱き侵略 レッドゾーンZ》
どちらも一度の攻撃で相手のシールドを3枚削る侵略進化獣です。
前者は相手のクリーチャーへ、後者は仕込まれたシールドへアプローチを掛けて行く事が可能です。
「シールドを3枚削る」という点は、このデッキに於けるメジャーな展開パターンの面から考えると非常に重要である事が分かります。
例えば、
・《トップギア》or《単騎》or《クロック》→ソニック・コマンド→ソニック・コマンド
・《トップギア》→《単騎》(トップギアでプレイヤーに攻撃)→ソニック・コマンド
・…→ソニック・コマンド→ソニック・コマンド
etc...
以上のパターンの中に3打点を絡めて相手プレイヤーに攻撃する事により、早期に相手のシールドを0にしたり、直接攻撃に持ち込んだりしやすくなる事がお分かりいただけるでしょう。3打点の侵略進化獣をコンスタントに出せれば、結果的にキルターンを短縮しやすくなるのです。
《レッドゾーンX》の採用や、【ヘブンズ・ゲート】の減少を考慮し今回は《Z》を3枚に抑えていますが、個人的にこの両者は是非とも積極的に採用したいカードだと考えています。
3x 《禁断の轟速 レッドゾーンX》
墓地又はBZからも侵略できるS級侵略[轟速]に加え、BZに出た時、相手のクリーチャー1体を封印します。
封印として墓地に置かれた場合でもS級侵略に利用できるのが強力で、《封印されしX》の封印をより加速度的に解くことが可能になりました。
クリーチャーを選んで封印できるのは《轟く》にはないメリットで、コスト踏み倒しを牽制するクリーチャーをバトルゾーンから消す手段としても優秀です。今回は多色である事がデメリットにしかならないのもあって3枚になっています。
4x 《超音速 ターボ3》
攻撃後、手札をすべて捨ててカードを3枚引ける侵略進化獣です。
侵略故、消耗の激しい手札面を強力にサポートし、後続の供給により禁断解放を速める事にも繋がる為、デッキと形成するシナジーは頗る大きいものです。このカードを減らしてまで《レッドゾーンX》や《5000GT》を投入するのは有り得ないと筆者は確信しています。
4x 《一撃奪取 トップギア》
ターン中に最初に召喚する火のクリーチャーのコストを1減らします。
ただでさえ速い展開スピードをさらに速めます。
4x 《轟速 ザ・レッド》
4x 《轟速 ザ・ゼット》
コスト4のスピードアタッカーソニック・コマンド2種。
両者とも2ターン目の《トップギア》から繋がります。《ザ・レッド》は癖が無い侵略元。《ザ・ゼット》は素でW・ブレイカーを持つので、とりあえずシールドを削りたいシーンで重宝するでしょう。
4x《轟速 ザ・マッハ》
BZに出た時山札を上から4枚見せ、進化獣1体を回収します。
不確定要素を抱えますが、このクリーチャーを召喚するだけで侵略の手筈を整える事が可能です。カード1枚の消費で封印を計2枚墓地に置けるのも大きなメリット。
まずは《ザ・レッド》《ザ・ゼット》《ザ・マッハ》を召喚できないと侵略も何もあったものではないので、3種とも4枚採用しています。
3x 《単騎連射 マグナム》
自分ターン中、相手がBZに出すクリーチャーを代わりに墓地に叩き込みます。
このクリーチャーがBZにいるだけで、跳梁跋扈の《ホーリー》《クロック》《ハンズ》《ボルシャック・ドギラゴン》《オチャッピィ》らは出す事さえ許されなくなるため、ゲームの主導権獲得に一役買うでしょう。
《トップギア》→このクリーチャーと動けたなら、《トップギア》でシールドを削っておく選択肢も考慮すべきですね。
4x 《終末の時計 ザ・クロック》
S・トリガーで飛び出し、即座にターンを奪取します。
攻撃を受けて敗北しそうでも、このクリーチャーがトリガーさえすれば、確実にターンを貰いつつ返しのターンで禁断解放も狙えるため、投入するだけで強引に拾える勝利は多々あります。
また、「ターンを貰う」という観点では《ボルシャック・ドギラゴン》を利用した禁断カウンターが対抗馬に浮上しますが、あちらは
・「前述の通り構築を大きく歪ませる必要がある」
・「手札に持ってこれてかつ、山札の上が火の非進化獣でないと出せず、そして、鼓動の封印の数次第では大量の超過打点を捌ききれないため、三重に不確定要素を抱える」
・「マナコストの重さから、然るべき時までは手札で燻る」
という多くの問題点を抱えています。
しかし《クロック》は「シールドゾーンにある事を祈るだけで良く、出せさえすれば確実にターンを貰え、普通に召喚して攻撃に寄与する選択肢もある」ため、手軽かつ大きなリターンが期待できるのです。
以上から、「そもそも封じられている」という可能性を無視するなら、《クロック》が最もブレない防御性能を有していると筆者は結論付けています。
2x 《革命の鉄拳》
最大でパワー12000以下のクリーチャー1体を破壊する3コストの呪文です。
相手のコスト軽減クリーチャーや《トリッパー》、《百発人形マグナム》を早期に破壊したり、革命0トリガーによる土壇場からの逆転を狙うために採用しています。
しかし、「引けないとかなり辛い対面がある、引けたら勝てる場面が容易に想像できる」ようなカードとは思えなかったので、《レッドゾーンX》を単体除去と解釈したのもあり2枚に留めました。
今回はかなりカラフルな記事にしてみたので、お疲れになったかもしれませんね。ここで休憩なさってもらって構いません。
それでは肝心、各環境デッキへのプレイングについて、簡潔にまとめましょう。
VS【水闇自然デッドゾーン】
5マナ溜められた時点で《勝利ガイアール》→《サイコ》→《デッド》の手痛い洗礼が待っており、《GT》もないので不利です。
手札を温存していても叩き落とされるのがオチなので、兎に角シールドに突っ込んでいくべきです。《デッド》1枚で返されないようにパワー10000超のクリーチャーを複数体用意したり、《ギア》→ソニック・コマンド→《Z》→《轟く》など理不尽を決めたりすればチャンスはあるので諦めてはいけません。
また、相手が序盤に《解体》を出しておらず、自分のクリーチャーもいない時は、《ザ・ゼット》で自爆しながら突っ込むことで、《勝利ガイアール》→《サイコ》の的を残さずにシールドを削れるテクニックが存在します。
VS【NEXT】
6打点を用意しワンショットキルを狙うか、《バトクロス》《フェアリー・ライフ》を頭の片隅に入れ連続で打点を入れていくかになります。《単騎》を召喚する余裕があるなら出しておきましょう。カウンター型の擁する《ボルシャック・ドギラゴン》《革命の鉄拳》は《ドキンダムX》である程度無力化できます。
VS【サソリス】
不用意にシールドを削ると《オチャ》+《サンマッド》や《ギョギョウ》に反撃されるので、《単騎》を絡めたワンショットキルが理想です。多くの場合は打点を溜めるケースになるでしょう。クリーチャーの数次第では《サンマッド》の除去は使えないという事や、《雪精 チャケ》は封印すれば無視できるという事を念頭に置いておきましょう。
VS【ヘルボロフ】
マナに埋めず残しておきたいのは、攻撃の要となる4コストソニック・コマンド、途切れない手札で押すための《ターボ》、システムクリーチャーを除去できる《轟く》《レッドゾーンX》《鉄拳》あたりが筆頭です。
《百発人形マグナム》は上述の除去で速やかに対処し、シールドを積極的に狙っていけば、もつれても《ドキンダムX》を通して勝てるはずです。《レッドゾーンX》を上手く使えば禁断解放はそう難しくないでしょう。
VS【イメンループ】
ループパーツの増加により《クロック》の採用率も減退しているようなので、《轟く》《レッドゾーンX》でクリーチャーを消しつつシールドを積極的に狙っていきましょう。早期に《単騎》を召喚できていれば負ける相手ではありません。
VS【刃鬼】
《調和》をかわす方法は《Z》で焼却か《クロック》以外にないので、6打点でワンショットか、《ターボ》で《Z》を引ける事に期待しつつ攻撃する形になります。《ジャーニー》でシノビを抱え込むタイプも存在するため、《単騎》が想像以上に効果的です。
VS【水闇ハンデス】
先攻《トップギア》は手札が余程良い場合以外は出さず、《ファンタズム・クラッチ》警戒である程度溜める動きが必要になります。《ターボ》が通れば手札面で楽になるので、禁断解放も視野に入れて攻撃していきましょう。
VS【ヘブンズ・ループ】
《単騎》が出せ次第、猪突猛進にシールドを叩きましょう。《単騎》《Z》が引ける前に不用意に攻撃してはシールドで逆転されてしまうので、相手が6マナ溜めるまでは引きを祈ってクリーチャー展開に留めましょう。《ポジトロン・サイン》→《ヘブンズ・ゲート》は…殿堂カードなので割り切りで…。
VS【マーシャル・クロウラー・ループ】
《Rev.タイマン》《金縛の天秤》は早めに踏むに越したことは無いので、とりあえずシールドに突っ込んでいきます。踏まなきゃ勝ちです。
VS【ミラー】
…お疲れ様でした。
前回の記事の反省を活かしたら、かなーり長くなっちゃいましたね。
「高速でカッコいい切り札を叩きつける楽しさ」、「ビートダウン故の選択肢の分岐の奥深さ」を味わえる素敵なデッキですので、この記事をきっかけに興味を持っていただけたなら、とても幸いです。
それでは、ここで筆を置く事にしましょう。ありがとうございました。
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by Wataame_KIRIMI
| 2016-05-20 18:45
| デュエル・マスターズ デッキ考察